投資の神様バフェットも明言…株式投資が「プラスサム・ゲーム」である納得の理由【チーフ・ストラテジストが解説】

投資の神様バフェットも明言…株式投資が「プラスサム・ゲーム」である納得の理由【チーフ・ストラテジストが解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

株式投資におけるリターンの源泉は「配当」だけではありません。企業がビジネスを通じて利益を稼ぎ出し、時間とともに価値を創造し続ける限り、株式の所有者は恩恵を受け続けることができます。本記事では、広木隆氏の著書『株はずっと上がるもの 誰も書けなかった株式投資の真実』(日経BP)から一部編集・抜粋し、投資の神様バフェット氏の言葉とともに、株式投資が「プラスサム・ゲーム」となる論理的な理由を解説します。

配当ゼロでも株主が儲かる「内部留保」のロジック

では企業が配当を払うから株式投資はプラスサム・ゲームなのでしょうか。

 

MMの配当命題では、理論的には配当を払おうが内部留保しようが株主価値は変わりません。だとすれば、配当を払わなくても株式投資はプラスサムになるはずです。

 

さきほどの例でY社は1年で配当の原資になる100円のCFを稼ぎ出すとします。それを配当で払い出したのがさきほどの例でしたが、今度は配当を出さず全額内部留保するとしましょう。すると1年目の終わりにはY社の企業価値は1,100円になっているはずです。同様に2年目には1,200円に、3年目には1,300円になっています(※)

 

(※)CFを稼ぎ出す営業資産は1,000円のままで変わらずとしています。各期のCFは営業資産に再投資せずに現金として保有する仮定です。したがってこの例では複利で増えていきません。

 

Y社の株は各自が1年保有してCさん→Dさん→Eさんへと転売されていきます。CさんはDさんに1,100円で売り100円の利益を手にします。Dさんは1,100円で買った株をEさんに1,200円で売るので、やはり100円の利益を手にします。

 

CさんとDさんは100円の売却益を手にしましたが、最後のEさんはどうでしょうか? 1,200円で買ったY社の株を1年保有するとその企業価値は1,300円となるので100円の含み益を手にします。

 

ここでは市場に3人しか投資家がいない設定ですから、EさんがY社の唯一の株主です。

 

企業価値1,300円はEさんが自由にできる「富」と言えるでしょう。Y社を解散して資産を売却し1,300円の現金に換金することもできます。現実的な設定にすれば、他にも投資家は無数にいるので、EさんはFさんに1,300円で売ることも可能です。Eさんは1,200円でY社の株を買い、その1年後にはやはり100円の利益を得るのです。

 

結局のところ、配当を出そうが内部留保しようが、企業がCFを稼ぎ出すことができるかどうかがすべてです。

 

企業が稼いだCFが投資家のリターンの源泉になっています。このリターンは、「誰かの損」によるリターンではありません。これが株式投資はプラスサム・ゲームであることの理由です。

 

 

広木 隆

マネックス証券株式会社

チーフ・ストラテジスト

※本連載は、広木隆氏の著書『株はずっと上がるもの 誰も書けなかった株式投資の真実』(日経BP)から一部編集・抜粋したものです。

株はずっと上がるもの 誰も書けなかった株式投資の真実

株はずっと上がるもの 誰も書けなかった株式投資の真実

広木 隆

日経BP

相場人生40年の集大成! 銘柄選択から、株の売り方、バブルや暴落への心構え&行動まで徹底解説! 「なぜ株は上がるもの」と言い切れるのか、そのロジックを3つの視点から解説。資本主義を生きる鍵となる株式投資を平易に…

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