冬の夜に亡くなった「年金月15万円・72歳父」…37歳会社員息子、遺品整理で「毎月3万円の仕送り」を悔やんだワケ。通帳に刻まれていた〈不可解な数字〉

冬の夜に亡くなった「年金月15万円・72歳父」…37歳会社員息子、遺品整理で「毎月3万円の仕送り」を悔やんだワケ。通帳に刻まれていた〈不可解な数字〉
(※写真はイメージです/PIXTA)

離れて暮らす親に仕送りをしていると、「最低限の生活は維持できているはずだ」と考えてしまいがちです。しかし、実際の暮らしは収入の有無だけでは測れません。高齢期には将来不安から支出を抑えすぎるケースもあり、必要な生活費すら使われていないこともあります。数字上は問題がなくても、生活の実態が大きく乖離していることは珍しくないのです。

毎月「29,800円」…父が守ろうとしていた最後の備え

修さんは通帳と書類を一つずつ確認しました。すると、振替先は父名義の積立口座でした。通帳の間には、古いメモが挟まれていました。そこには震える字で、こう書かれていたといいます。

 

〈迷惑をかけないため 葬式代と施設代〉

 

「仕送りを生活費に回さず、老後の“最後の備え”として別に積んでいたんです」

 

和夫さんは生前、「人に迷惑をかけるのが一番嫌だ」とよく口にしていました。修さんは、その言葉を思い出したといいます。年金15万円に仕送り3万円があっても、父はそのお金を暖房や食費に十分使わず、将来の入院費や施設費、葬儀費用のために残そうとしていたのです。

 

「自分では支えているつもりでした。でも父にとっては“使っていいお金”じゃなく、“残しておくべきお金”だったんでしょうね」

 

高齢者の暮らしでは、収入があるかどうかだけでなく、それを本人がどう認識しているかが大きく影響します。総務省の家計調査が示す通り、高齢単身無職世帯は平均的にも赤字で、将来不安から支出を極端に抑える行動に傾きやすい土台があります。

 

「もっと早く、通帳を一緒に見ればよかった。仕送りして終わりじゃなくて、ちゃんと暖房を使っているか、食べているか、そこまで確認すべきだったんです」

 

修さんはその後、同世代の友人にも「親に送金しているだけで安心しない方がいい」と話すようになりました。お金を送ること自体は無意味ではありません。けれど、それが生活に使われているか、本人が何を不安に感じているかまで見なければ、支援は届いていないこともあります。

 

離れて暮らす親の老後は、表面上は“何とかやっている”ように見えます。ですが、その静かな暮らしの裏で、本人だけが抱え込んでいる恐れや遠慮があるのかもしれません。修さんが悔やんだのは、仕送りの額ではありませんでした。父の生活を“分かったつもり”でいた、そのこと自体だったのです。

 

 

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