関係の行方は未定でも…動き出した“それぞれの老後”
一方で、浩司さんにも言い分はあったようです。長年、家庭のために働き続け、定年後くらいは自由になりたいという思いをため込んでいたといいます。礼子さんは、その気持ちをまったく理解できないわけではないと話します。
「ただそう思っていたとしても、何年も一緒にいた相手に、退職の翌日に通告するようなことだったのかな、とは思います」
その後2人は正式な協議に入り、預貯金や退職金の扱い、今後の住まいについて整理を進めることになりました。すぐに離婚が成立したわけではありませんが、礼子さんは家計資料を集め、自分でも現実を確認し始めたそうです。
「今まで、夫に任せておけば大丈夫だと思っていた部分がありました。でも、それでは守れないものがあるんですね」
離婚は、感情だけの問題では終わりません。住まい、老後資金、年金、働き方――積み上げてきた生活の中身が、一気に現実として突きつけられます。
結論はまだ出ていません。ただ老後の生活を支える前提が揺らいだ以上、現実と向き合う時間は避けられないものになっています。
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