(※写真はイメージです/PIXTA)

老後の生活を見据え、生活コストの低さや自然環境の豊かさを理由に地方移住を検討する人は少なくありません。内閣官房まち・ひと・しごと創生本部『東京圏、地方での暮らしや移住及び地方への関心に関する意識調査』でも、地方暮らしに「魅力を感じる」と回答した人は一定数にのぼり、特に生活費の低さやゆとりある環境が理由として挙げられています。一方で、実際の生活とのギャップが課題になるケースも指摘されています。

帰還を決意させた“決定的な出来事”

移住から1年が過ぎる頃には、生活の不安は明確な形になっていました。

 

「このままで大丈夫なのか、という焦りがずっとありました」

 

そんな中、決定的な出来事が起きます。

 

ある冬の日、妻が自宅で転倒しました。大きなけがではなかったものの、すぐに立ち上がることができず、夫が慌てて対応することになりました。

 

「救急車を呼ぶか迷いました。でも、どこの病院に運ばれるのかも分からなくて…」

 

結果的には大事には至りませんでしたが、その出来事は2人に大きな不安を残しました。

 

「もしこれがもっと大きなけがだったら、どうなっていたのか」

 

医療機関へのアクセス、緊急時の対応、そして将来的な介護。

 

「この環境で年を取っていくのは、正直怖いと思いました」

 

そこから、2人は移住の見直しを考え始めます。

 

「最初は“もう少し様子を見よう”と思っていました。でも、不安は消えませんでした」

 

そして移住から2年後、ついに決断します。

 

「やっぱり戻ろう」

 

再び都市部へ戻ることを選んだのです。

 

住宅は売却し、都内の賃貸住宅へ。家賃負担は再び発生しましたが、それ以上に「安心して暮らせる環境」を優先したといいます。

 

「お金の問題だけで考えていたけど、それだけじゃなかったんです」

 

地方移住は、決して失敗ではなかったと2人は言います。

 

「やってみたから分かったことも多くあります。ただ、“理想だけで決めると危ない”ということを実感しました」

 

地方での暮らしには確かに魅力があります。しかし、それがそのまま「老後の安心」に直結するとは限りません。生活コスト、医療環境、人間関係——さまざまな要素が複雑に絡み合います。

 

「どこで暮らすかは、単純な損得では決められないんですね」

 

 

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