月20万円の老後生活で、1億円以上残る計算
Uさんの老後計画は、堅実そのものです。
「1億5,000万円のうち、投資に回すのは5,000万円だけ。残りの1億円は、預貯金として手元に残すつもりです」
全資産を投資に回せば、さらに資産は増えるはずですが、あえて現金比率を高めているのには、Uさんなりの考えがあります。
「相場の暴落で資産が目減りするストレスを抱えるくらいなら、現金で持っていたほうが精神的にずっと楽なんですよ。残りの人生、お金の心配は一切せずに逃げ切りたいですからね」
投資信託5,000万円を利回り3%で手堅く運用し、税引き後の配当金が月に約10万円。そこに貯蓄からの取り崩し5万円と、繰上げ受給する年金5万円を合わせ、月20万円での生活を送る予定だといいます。
「月20万円もあれば、私にとっては十分すぎる額なんですよ」
独立後は仕事一筋で、深夜の事務所でひとり図面と向き合ってきました。もともと派手な遊びにお金を使うタイプではありません。日々の食事も簡単な自炊で済ませるなど、これといった趣味もないというUさん。
しかし、その真面目さゆえに、ある大きなジレンマに行き当たりました。
