「私だって人間だもの」…年金月21万円・68歳主婦が直面する“平等なおばあちゃん”の限界。愛嬌ある子には思わず財布が緩むも「孫差別と責めないで」

「私だって人間だもの」…年金月21万円・68歳主婦が直面する“平等なおばあちゃん”の限界。愛嬌ある子には思わず財布が緩むも「孫差別と責めないで」

複数の孫がいると、祖父母は「贔屓(ひいき)をしない、できるだけ平等な関係性」を求められる場合があります。しかし、人間としての相性や年金暮らしの厳しい家計などで、その難しさに悩む場面も少なくありません。今回は長女から「孫差別では?」と言われてしまった68歳女性の事例とともに、その葛藤を見ていきましょう。

年金暮らしの祖母が語る「孫への本音」

都内近郊で、夫とともに年金暮らしを送る佐藤さん(仮名・68歳)。彼女がいま頭を悩ませているのは、二人の子ども、そしてその先にいる孫たちとの関係です。

 

長男側には5歳と3歳の兄弟、長女側にも6歳と2歳の姉妹。計4人の孫に囲まれ、客観的に見れば幸せなはずですが……。きっかけは、長男の上の子(5歳)に買い与えた戦隊ヒーローのおもちゃでした。

 

「あの子、おもちゃ屋の前で私の手をギュッと握って『ばぁば、これかっこいいね』って見上げてくるんですよ。下の子も愛嬌があって、ついつい財布の紐が緩んでしまいます」

 

長男の孫たちは、佐藤さんの姿を見るなり「ばぁば!」と全力で飛び込んできます。一方で、長女の娘たちは内向的。家についても母親の陰に隠れたまま、こちらの問いかけにも目を合わせようとしません。

 

「正直に言って、やっぱり笑顔を見せてくれる子の方が可愛いです。人間だもの、しかたのないことじゃないでしょうか」

 

佐藤さんの月々の年金受給額は、夫婦合わせて約21万円。そこから食費や光熱費、自身の医療費を差し引けば、手元に残る余裕などたかが知れています。4人の孫全員に同じ頻度でプレゼントを贈り、援助を続けていれば、佐藤さんの生活はたちまち立ち行かなくなってしまいます。

“孫差別”と責められて…「良いおばあちゃん」の難しさ

経済的な制約と、人間なら誰しも抱く「懐いてくれる相手に愛情を傾けてしまう」という自然な感情。しかし、それが長女の目には「あからさまな贔屓(ひいき)」と映ってしまったようです。

 

ある日、長女からこう告げられました。

 

「お兄ちゃんの子には色々買っているのに、うちは放置なんだね。私のせい? でも、孫差別はやめてほしい」

 

長女の放った「私のせい?」という言葉には、一理あると佐藤さんは感じています。長女とは昔から折り合いが悪く、そのピリついた空気が敏感な孫たちにも伝わっているのではないかと考えているからです。

 

「私が娘を苦手だと思っているから、孫も私を警戒してしまうのかもしれません。負の連鎖ですよね」

 

現代ならではのツール、SNSも火に油を注いでいます。長男の嫁が「お義母さんに買ってもらった」と投稿した写真が、すぐに長女の目に入ってしまうのです。

 

「昔なら知られなかったことも、今は筒抜けじゃないですか。長女との関係を悪くしたいわけじゃない。でも、平等にと思えばお金がかかりすぎます。どの孫にとっても“良いおばあちゃん”でいられたらいいのですが、本当に悩ましいですね」

 

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