築46年マンションで水道管が破損、1ヵ月以上トイレ・風呂が使用不能に
東京都内にある築46年・全40戸のマンションで理事長を務めるAさんは、ある日深刻なトラブルに見舞われました。共用部分の排水管が変形して破損し、ある住戸のトイレと浴室が使用不能になってしまったのです。
破損したのは共用部分の排水管であり、復旧工事には1ヵ月以上を要する見込みです。1ヵ月以上もトイレや風呂が使えない状態となり、被害に遭った住戸の居住者からは次のような訴えが寄せられました。
「トイレも風呂も使えない生活なんて無理です! 工事期間中のホテル代や医療費を補償してください!」
Aさんをはじめとする管理組合の役員たちは、共用部の損害保険に加入しているため、当初は保険金で対応できると考えていました。
経年劣化はまさかの保険対象外
しかし、保険代理店からの説明によって状況は一変します。
「経年劣化による漏水は、保険金支払いの対象外となります」
保険適用が不可となり、工事費の約700万円を管理組合で全額負担しなければならなくなりました。この支出により、翌年予定されている大規模修繕工事の資金が不足するため、管理組合は1戸あたり20万円の一時金を徴収することを決定しました。
ところが、この決定に対して住民から強い反発が起きました。マンションを購入してわずか2ヵ月という区分所有者からは、強い抗議の声が寄せられます。
「管理組合の怠慢で起きた事故ですよね。なんで最近入居したばかりの私が負担しなければならないのですか」
理事長のAさんは、住民への対応に苦慮することになりました。
