「公的年金」の受け取り時期は、60歳から75歳までの期間で自由に選択が可能です。定年後の所得の有無や、想定寿命などの条件によって、それぞれ大きく異なる年金受給の「ベストタイミング」を、私たちはどのように考えるべきなのでしょうか。本記事では、服部貞昭氏の著書『知れば知るほど得する年金の本』(三笠書房)から一部を抜粋・編集し、累計の年金受給額を最大化する「繰り上げ・繰り下げの損益分岐点」について解説します。
各年齢で比較したいときの損益分岐点の計算式
繰り上げは60~64歳の間から、繰り下げは66~75歳の間から選べます。そこで、どんな年齢同士でも、繰り上げの損益分岐点を計算できる式を紹介しておきます。
受給開始年齢−(65歳−比較対象の年齢)+20歳10カ月
※受給開始年齢のほうが比較対象の年齢より小さい
たとえば、61歳繰り上げを検討しているが、62歳繰り上げと比較した場合、損益分岐点は、78歳10カ月です。どんな年齢の組み合わせでも、簡単に損益分岐点を計算できますので便利です。
次に、繰り下げについて、どんな年齢同士でも、繰り下げの損益分岐点を計算できる式を紹介しておきます。
受給開始年齢+(比較対象の年齢−65歳)+11歳11カ月
※受給開始年齢のほうが比較対象の年齢より大きい
たとえば、75歳繰り下げを検討しているが、70歳繰り下げと比較したい場合、損益分岐点は、91歳11カ月です。
服部 貞昭
新宿はっとりFP事務所 代表
エファタ株式会社 取締役
ファイナンシャル・プランナー(CFP®)
新宿・はっとりFP事務所 代表
エファタ株式会社 取締役
長野県須坂市生まれ。数字と数学が大好きで6歳のときから現金出納帳をつけ始める。中卒の父から「サラリーマンでは金持ちになれない」と教えられ、中学2年生で起業を志す。経済や会計への関心から、学生時代には簿記のオンライン掲示板を自作し運営していた。
東京大学工学部卒業後、KDDIにてシステムエンジニアとして勤務。2014年に独立し、現在はファイナンシャル・プランナーとして、お金に困っている人の相談にのりながら、身近なお金に関する情報発信に携わる。ライフマネー・税金・相続関連のオウンドメディアを複数運営、総合月間150万PV超。これまでに2,000本以上の記事を執筆・監修。登録者10万人超のYouTubeチャンネル「お金のSOS」をはじめ、「ZEIMO」など4つのマネー系チャンネルを運営し、累計再生回数2,200万回を超える。
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