一般層に広がる投資だが…
現在、佐藤さんは68歳。総資産は7,000万円を超えました。個人投資家としては十分成功しているといえるでしょう。しかし、山本さんとのことがあってから、二度と外で投資やお金の話をしないと心に決めたといいます。
自分は株の信用取引など一切勧めていない。それでも、「老後こそ投資は必要」「身近な人間が儲けている」……そんな「投資のきっかけを作った側」として、どこか後ろめたさが消えないのだといいます。
2024年、アドバイザーナビ株式会社が実施した「株式投資の失敗談」に関するアンケート調査によれば、株式投資で損失を経験したことがある投資家は、全体の89.5%。ごく当たり前のことですが、投資をする=必ず儲かるという保証はありません。
NISAの広まりや「年金だけでは生活できない」「老後にゆとりが欲しい」といった事情から投資を始めるシニアが増えていますが、どのような投資スタイルを取るかは非常に重要です。「時間がないから早く儲けたい」と思えば、相応のリスクを抱えることになります。
実際、佐藤さん自身に非があったとはいえません。山本さんのように、投資を始めるきっかけが身近な人の話だったとしても、最終的には自分で考え、自分で責任を取ることが必要です。
「投資は余裕資金で」という鉄則のほか知識を身につけること。取り返しのつかない事態にならないよう、慎重に考える必要があります。
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