高市政権で注目のキーワード③ ステーブルコインの電子決済
そしてもうひとつ、2026年以降の大きな政策・投資テーマになるのが「ステーブルコイン」です。
これは新しいキーワードで、じつは私もまだ勉強中なのですが、これについて自分の言葉で説明できるようになれると、人より一歩先に行けるはずでしょう。今年必ずどこかでこのステーブルコインは話題にのぼってくるはずです。
これはブロックチェーン技術を使った暗号資産ですが、ビットコインのように価格が乱高下せず、「1コイン=1円」で、常に日本の法定通貨の円と連動しているところが最大の特徴です。政府は2025年8月から、JPYC社が発行するステーブルコインの取り扱いを正式に認可しました。最大のメリットは、海外送金のスピードとコストです。これなら、これまで2週間以上かかっていた国際送金が、わずか数分で完了するそうです。
さらに非常に興味深いのが、JPYC社は「どうやって儲けを出すのか?」という点です。預かった1ステーブルコインと1円を交換します。このときに預かった円を償還までの期間、なんと「日本円の預貯金と日本国債で運用する」というのです。
今、日本国債はあまり人気がなく、買い手不足で悩んでいます。仮にステーブルコインが普及するとなると、結果としては国債の新たな買い手が誕生するという話にもなりえます。
こうしたステーブルコインや暗号資産の技術に早くから注目し、取引を担っているのがSBIホールディングスです。同社はすでにUSドルのステーブルコインの取引を行っている実績があります。私は、このステーブルコイン関連銘柄として、大注目しています。
高市政権が示す「骨太の方針」に要注目
一方で、まだ発足したばかりの高市政権。最大の政治的弱点は国民の審判を受けていないという点です。
私は、早い段階で衆議院を解散し、国民に信を問う場面がくると考えています。まだ不安定さと不透明感がある高市政権ですが、それだけに毎月開催される経済財政諮問会議の議事録は、要チェックです。
加えて、皆さんには、2026年6月に閣議決定される「骨太の方針」を熟読していただき、政府が「今の日本経済の何を問題として認識」していて、「どのように解決しようとしているのか」について、よく確認していただきたいと思います。
繰り返しになりますが、はっきり言えることがあります。
本章で皆さんにとにかくご理解いただきたいことは、「これから日本経済はどうなるのか?」という問いについて漠然と考えるのではなく、「骨太の方針」をしっかりと読み込むことで、日本政府が考えていることを客観的データや真実に基づいて理解するということです。
そして、「骨太の方針」に基づいた投資で得られるものは、それだけじゃないんです。自分の資産を増やすと同時に、これに投資することで「日本の社会課題の解決」にも参画ができるのです。このダブルのリターンこそが、投資の真の魅力ではないでしょうか。
杉村 太蔵
元衆議院議員/投資家
