杉村太蔵が株を売る日に夢見ていること
ここ最近の株高で「太蔵さん、儲かっているでしょう?」みたいな話をよくされます。
儲かっていないわけではありませんが、私の基本的な投資戦略は「いくらになったら売る」ではなく、「いつになったら売るか?」です。このシナリオが重要なんです。つまり、私は今、いくつかの銘柄を保有していますが、いくらになったら売る、などとはいっさい考えていません。
私が売るタイミング――それは70歳以上になってから、少しずつ保有している株を現金化しようと考えています。できれば70歳ではなく、75歳、80歳を過ぎてから少しずつ現金化して、100歳までは十分安心して過ごせるための資産を築くことが、最大のストラテジーになっています。だから今、日経平均株価が5万円になったからといって、今、大きな含み益が出ているからといって、まったく気にすることはないのです。
今、私はおかげさまでテレビのコメンテーターや講演のお仕事をいただいています。地方創生事業も手がけております。
こうして私自身が働いて収入がある今は、積極的にその稼いだお金を投資に回しています。ごく一部、短期的には必要な場合もあるので手元にいくらかの貯金は残していますが、インフレ時代、つまり実質金利がマイナスの状態での貯金は、長期的には資産が少しずつ減少していくだけですので、現金保有率はそれほど多くしないようにしています。
大事なことは、「いつになったら売る?」を考えることです。
最大の難問は、「私はいつ死ぬか?」です。私が死ぬタイミングでは、子どもたちにはいっさいの資産を残さずに死のうと思っています。死ぬタイミングで完全に資産を使いきって死にたいと考えています。そんなことができたら理想ですよね。
そこで、私は自分が110歳までは生きることを想定しています。先ほど申し上げたように、80歳で少しずつ現金化していくということは、80歳の段階で、あと30年は生きられる資産をつくる必要があるということです。
大事なことは80歳の私は、「いくらのお金があれば、幸せに暮らすことができるのか」ということですね。
