北海道経済の要となる「北海道電力」
北海道電力は、私の投資家としての真骨頂に近い思考なのですが、やはり地元北海道“愛”は、誰にも負けません! だからこそ北海道経済には、今後10年、20年で大きく発展してもらいたいのです。
……と申し上げつつ、じつはこの会社のポテンシャルは自分自身が北海道出身ということを割り引いても、ものすごく高いと確信しています。
まず、現状の北海道経済における最大の問題点は、電力です。北海道の消費者は、日本で一番高い電気料金を支払わされています。最大の要因は、ロシアのウクライナ侵攻によって多くの国々が、ロシア産のLNGガスの購入を控えていることです。結果として、各国のLNGガスの調達先が、ロシア以外のところに集中してしまい、価格高騰を招いています。加えて、この円安です。
北海道電力の最大の電力供給施設となっている苫東厚真発電所は、石炭火力発電所です。ここでは、160万キロワットを供給しています。ちなみに、北海道の電力使用量の平均は、350万キロワットです。夏場のピーク時が400万キロワット、冬場のピーク時が500万キロワットです。ほかの発電所を加えても、需給が苦しい状況です。
そんな現状に対し、泊原発は再稼働できていませんが、2025年の12月に3号機の再稼働について国と北海道の間で、同意がなされました。泊原発3号機が再稼働できたら、90万キロワットの出力があります。
じつは、この泊原子力発電所については、2025年8月に私も視察させていただきました。なんと3号機の建設費が約3,000億円であったのに対して、津波などの安全対策に約5,000億円かけたそうです。
実際にその現場を見せてもらいましたが、防潮堤の建設だけでも、地面から防潮堤を建てるのではなく、地下深く、もっとも硬い岩盤に土台を固定するような形で建設されていました。「とても頑丈そう」という表現ではまったく足りないくらい、これでもか!というくらいの安全対策が講じられていました。
