地元だから想像できる未来…「Rapidus」の次世代半導体工場
そもそも北海道における電力需要は、20年前は今後人口が減少するので電力需要は下がるという予想でした。でも、ここ最近は、状況がまったく違います。
というのも、北海道は今絶賛、Rapidusの次世代半導体工場を建設中です。
そうです! Rapidusです。
これが本格稼働するようになれば、確実に膨大な電力が必要となります。Rapidusの世界最先端の半導体工場は、とにかく電力を使います。これは報道ベースですが、現在の計画どおり、フル稼働が実現したら、なんと60万キロワットの電力が必要になるそうです。
加えて、ソフトバンクが苫小牧市に2026年度にもデータセンターを稼働させると発表しています。これも報道ベースですが、このデータセンターに必要とされる最大電力は30万〜100万キロワットだと言われています。北海道電力の冬場の電力需要(ピーク時)は今でも500万キロワットです。これにRapidusとデータセンターを加えると590万キロワットです。
そうすると、電力需給が低下するどころか、電力が足りないという大きな問題に直面します。
こうした世界の最先端技術をもった企業がどんどん北海道に進出してくる背景には、やはり気温の低さがあります。寒さが大きな武器になるのです。加えて、広い土地もあります。足りないのは電力です。
工場や産業の誘致は、政治家の大好きな公約のひとつです。地元の経済効果は絶大です。だから決定した瞬間のあのドヤ顔感は、多くの有権者が目にしていますよね。ここでしかし、私が声を大にして言いたいのは、工場や産業の誘致を公約に掲げるなら、今後はそれとセットの電力確保も、しっかりと計画に盛り込まないと、絵にもならない餅になるということです。
そうしたなかで、Rapidusはできる、データセンターはできる。今後の電力需要はますます高まります。一方で円安で燃料価格が高騰し、火力発電所は二酸化炭素をどんどん出しています。こうした状況から一刻も早く脱却するには、やはり泊原発3号機の再稼働に加えて、1号機、2号機の再稼働も目指すべきです。
