富士通との比較分析で導き出した「推す理由」
最後に財務分析です。比較のためよく似た富士通も並べてみました。ほとんど変わりはありません。
富士通も官公庁向けのサービスを行っていますが、どちらかというと民間向けの取引が大きい印象です。
したがって、比較対象としては挙げましたが、「骨太の方針」に記載されているデジタル・ガバメント構想を主語として考えるなら、今回はNECをおすすめします。
ただ、ROEは富士通の19.77%はすばらしいですね。さらに言えば、富士通は「OpenWork」でも3.60で全体の上位3%に入っています。そうした点を重視される方は富士通に投資してもいいかもしれません。
一点気になることとして、NECも富士通も配当利回りが低いのがちょっと悩ましいポイントです。でも、逆に言えば、これは大きな社会課題に取り組んでいる時期なので、今の段階では、株主還元よりも企業の成長投資に向けるべき、という経営方針のあらわれであると理解できます。
だからこそ、今後10年で株価10倍の上げ幅が期待できるし、今後の展開に注目しています。
杉村 太蔵
元衆議院議員/投資家
