(※写真はイメージです/PIXTA)

親が元気なうちは、老後の問題はまだ先の話だと思いがちです。しかし、体力の衰えや貯蓄の不安が見え始めたとき、その現実は一気に迫ってきます。40代独身・一人っ子のAさんも、両親の老後と向き合う中で、「支える側」としての重い責任に直面しました。親の老後と自分の将来が重なったとき、見えてきたのは厳しい現実でした。

「一人っ子」という重み

Aさんの不安をより深くしているのが、一人っ子であることです。兄弟姉妹がいれば、判断や費用を分担できる可能性もありますが、Aさんには相談相手すらいません。

 

「何かあれば、すべて自分で決めなければならない。両親を支えたい気持ちはありますが、自分の将来を考えると、このままでいいのか葛藤しています」

 

現在Aさんは、地域包括支援センターに相談し、公的支援や介護サービスの利用も検討しています。要介護認定を受ければ、訪問介護やデイサービスなどを介護保険の範囲で利用できます。

 

ただし、費用を抑えられる特別養護老人ホーム(特養)は入居待ちが長く、すぐに入所できるとは限りません。在宅サービスも、働きながらフルに活用するには限界があります。

 

「仕事中は親を完全に任せられるわけではありません。結局、呼び出しや対応で自分が動く場面が多くなると思います」

 

Aさんは40代半ば。独身で子どももいないため、「自分が年を取ったとき、誰が支えてくれるのか」という不安も抱えています。

 

「両親を支えるだけで精一杯。自分の老後資金を貯める余裕もなく、不安だけが積み重なっています」

 

Aさんのように、一人っ子で独身という立場の人が抱える介護の悩みは、いまの日本社会が直面している問題の縮図といえるでしょう。「親の老後」と「自分の老後」。二つの課題に同時に向き合わざるを得ない現実に、家族だけでなく、社会全体の支えが求められています。

 

 

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