親の預貯金・財産を約7割が「知らない」
一緒に暮らし、育ててもらった親。しかし、最も身近な存在ともいえる親の資産について、「詳しく知っている」という人は、そう多くはないのではないでしょうか。
相続弁護士相談広場 編集部が2024年に実施した「ご両親の預貯金・財産」に関するアンケートでは、親の預貯金や財産を把握していると答えたのは33.3%、わからないと答えたのが66.7%。実に7割近くがわからないと回答しています。
また、父親や母親がどんな仕事をしているのか、収入はどれぐらいなのか、細かく把握しているという人もほとんどいないのではないでしょうか。
しかし、親の死、相続が親の資産状況を知るきっかけになることがあります。しかも、それが、思いもよらぬ真実を突き付けることも。田村さん(仮名・29歳)もそうでした。
父は地方の都心部で小さな不動産会社を経営し、趣味はゴルフ。家は広い庭付き一戸建て、ガレージにはドイツ車。中学から私立に通わせてもらっていた田村さんは、子どものときから「うちは普通よりはお金がある家だ」と思って育ってきたといいます。
転機は昨年、父が急病で亡くなったことでした。
家族は会社に数名の社員がいると思っていました。しかし、実は事業を縮小しており、最後は父一人で会社を回していたことを知りました。経理や取引もほとんど父が管理しており、家族は状況を把握していません。税理士とともに相続の手続きを進めるなかで、初めて父の会社や個人の借入状況を知ることになり、愕然としたのです。
