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最寄り駅前の大型スーパーで働く日々
「土日も働くなんて大変ですね、と言われることは多いです。でも正直に言うと、家にいるより楽なんです」
そう語るのは、都内で暮らす55歳の工藤美恵子さん(仮名)。自宅から歩いて通える、最寄り駅近くの大型スーパーでパートとして働いています。
美恵子さんの職場は、住宅街と商業エリアの境目にある大型スーパー。食品売り場を中心に、レジ対応、品出し、売り場の整理、混雑時の応援などを担当しています。
「シフトにもよるのですが、朝は開店準備、昼前後はレジが一番忙しい時間帯。夕方は品出しと売り場の見回りですね。体は動かしますが、流れが決まっているので、余計な気を遣わなくていいんです」
時給は1,300円ほど。土日のどちらかは8時間のフルタイム、平日は5時間ほどの短時間勤務で、週に3〜4日働いています。月の収入は10万円ほどです。
「もちろん老後の生活のために少しでも稼ぎたいという気持ちもあります。でも、仕事をしている時間のほうが好きなんです。通勤時間もほとんどかからないし、終わったらすぐ帰れる。この距離感が、今の自分にはちょうどいいんです」
「子育ても終わったんだから、ゆっくりしたら?」と言われるけれど
夫は58歳。会社員として管理職を務め、年収はおよそ1,200万円。2人の娘はすでに成人しています。長女は30歳で、都内で夫と4歳の男の子を育てています。次女は26歳の会社員で、実家暮らしです。
周囲からはよく、「もう子育ても終わったんだし、家でゆっくりすればいいのに」と言われるそうです。
けれど、美恵子さんは首を横に振ります。
「下手に家にいると、“時間がある人”として扱われるんです。長女が隣の区に住んでいるのですが、保育園のお迎えとかちょっとした用事を頼まれたり、帰省すれば自然と子守を期待されたり。できるときは手伝いたいと思うけれど、それが当たり前になるのはしんどいですね。今年のお正月も長女が『家族で遊びに行きたい』と言っていたのですが、『お正月は普通に仕事だから落ち着いたタイミングでゆっくり来て』と伝えました」
