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買うだけで上乗せ料金…プリペイドカードの罠
銀行口座を持たない人々は、現金を使わざるを得ない。クレジットカード、デビットカード、その他の銀行関連商品をまったく利用できないか、ほとんど利用できないからだ。
銀行口座難民や銀行サービス難民に陥ることなく、電子決済にも頼らずに済む方法はいくつかある。ただし、残念ながら、この回避策は高くつく。
手っ取り早い解決策として、プリペイドカードの購入が挙げられる。プリペイドカードは、クレジットカードやデビットカードのように機能する。ビザやマスターカード、アメリカンエキスプレスといった大手の電子決済会社が販売しているものが多い。
ビザ、マスターカード、アメリカンエキスプレスのプリペイドカードを購入すれば、通常のクレジットカードやデビットカードが使われている場所ならどこでも同じようにカードで決済できる。これなら、インターネット上や航空機内での支払いなど、現金お断りの状況でも、銀行口座を持たない層が支払いを済ませることができる。
ただし、プリペイドカードだから、あらかじめカードに入金(チャージ)しておかなければならないという問題がある。大手量販店のターゲットは、さまざまなタイプのプリペイドカードを販売している。ターゲットの店舗に行けば、誰でもビザのプリペイドカードが購入できる※。
※ マスターカードとアメリカンエキスプレスのカードにターゲットが課す手数料は同等。https://www.target.com/c/american-express-mastercard-and-visa-gift-cards/-/N-x7n3r
現在、ターゲットは、25ドルのビザのプリペイドカードを売っている。これを手に入れるためには、4ドルのアクティベーション(サービス有効化)手数料が必要になる。つまり16%の上乗せ料金を取られるわけだ。ほかにもターゲットには、50ドル、100ドル、200ドルのビザのプリペイドカードがある。
50ドルのカードの手数料は5ドル。100ドルと200ドルのカードはどちらも6ドルの手数料がかかる。50ドル、100ドル、200ドルの額面の電子マネーを使うために、事前にそれぞれ10%、6%、3%の上乗せ料金を支払わなければならないのだ。
マネーロンダリング対策のために、ターゲットが扱うビザのプリペイドカードは、チャージ不可なうえ、カードの残額をATMや販売店で払い戻すこともできない。プリペイドカード頼りの人々は、カード内の金額を使い切ったらチャージ不可のため、何度も購入しなければならないうえに、カード購入のたびに前払い手数料を払う必要があるのだ。
もう1つの事例を挙げておこう。米国の大手量販店のウォルマートでは、チャージ可能なデビットカードを販売している。カード購入には1ドルかかるうえ、毎月6ドルの手数料もかかる。また、ウォルマートのレジで現金を渡してチャージする場合には3ドルの手数料、それ以外の場所でのチャージはさらに高い手数料がかかる。
