経済的豊かさと地政学的リスクが“並存”する北欧
北欧5ヵ国に共通する特徴として、国民1人あたりGDPが高いことが挙げられます。OECD加盟国の国民負担率を見ても、下記のように北欧諸国はいずれも上位に位置しています。
・第4位……デンマーク
・第7位……フィンランド
・第9位……スウェーデン
・第16位……ノルウェー
また、1人当たりGDPの世界ランキング(2022年)は、下記のとおりです。
・第2位……ノルウェー
・第8位……アイスランド
・第9位……デンマーク
・第12位……スウェーデン
・第17位……フィンランド
・・・
第30位……日本
特にノルウェーは、北海・北極海・バレンツ海に豊富な石油・ガス資源を持ち、世界有数のエネルギー輸出国として知られています。
一方で近年、北欧諸国はウクライナ侵攻を契機としたロシアの軍事的圧力にも直面しています。加えて、デンマークにとっては、トランプ政権による高関税政策の影響も無視できない状況です。
グリーンランド問題を読み解くカギ
グリーンランド問題が今後どのように展開していくのかは、現時点では不透明です。しかし、同島が軍事戦略上きわめて重要な地域であり、歴史的にもその帰属が変遷してきた事実を踏まえると、単なる突発的な話題として片づけることはできません。
地政学、歴史、そして北欧諸国の成り立ちを理解することが、グリーンランド問題を考えるうえで不可欠であるといえるでしょう。
矢内 一好
国際課税研究
首席研究員
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