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子どもは親の金銭感覚から「マネーリテラシー」を学ぶ
「自分の知識と力で、ちゃんとお金を稼いで生きていける人になってほしい」
そう願うのは、親としてごく自然な気持ちです。どんな時代でも、どこにいても、ちゃんと生きていける“経済的な自立”は、これからの不確かな世界を生きる子どもにとって、何よりの武器になります。
だからこそ大切なのは、“お金に対するイメージ”を、まずは親自身がアップデートすること。なぜなら子どもは、多くの場合、“お金の考え方”と家庭の中で最初に出会うからです。普段どんなふうにお金の話をし、何を肯定し、否定するか。その空気感こそが、子どもの“お金との関係性”をつくっていきます。
もし親の価値観が過去の常識に縛られていたら、子どもは“もう通用しない地図”を持って一歩を踏み出すことになる。それはスタートから圧倒的なハンデ。でも逆に、時代や仕事がどんなに変化しても、柔軟に対応できるマネーリテラシーを親から子に受け渡せたら、それは想像以上のアドバンテージ!
筆者自身、お金に対する考え方の“核”となっているのは、幼い頃に母が教えてくれた言葉たちです。「お金とどうつきあうか」は、いつも家庭の会話の中にあって、その感覚こそが、どんな環境の変化にも対応できる“軸”になりました。
だから今度は、今、子育てをする親が伝える番。今の時代を生きるための“新しいお金の感覚”はきっと、子どもたちにとって人生で一番頼れる地図になるはずです。
親世代に必要なアップデートとは?
では実際に親世代に必要な“お金の価値観のアップデート”って何でしょう? ポイントは、たった2つ。
ポイント1:「お金の話はタブー」という思い込みを手放すこと
ポイント2:「節約こそ正義」という習慣に縛られすぎないこと
「『人前でお金の話をしない』とか、『節約が大切』って……お金の基本なんじゃないの?」と思いますよね。でも実はこの2つが、日本人の金銭感覚をガラパゴス化させてしまっている大きな要因なんです。
「人前でお金の話をしない」という空気は、世界のスタンダードからかなりズレているし、節約にとらわれすぎると“増やす力”を止めてしまいます。ひとつ、その指標となる“国際競争力”を見てみましょう。
IMD(国際経営開発研究所)が毎年発表する「世界競争力ランキング」は、主要69カ国・地域を対象に、経済的な競争力を総合的に評価したものですが、それを見ると、最近の日本はほぼ右肩下がり。
1989年から1992年までは首位を独占していたのに、2024年では38位と、過去最低を記録。2025年には35位と、多少の上昇が見られたものの、G7(主要7カ国)の中では6位と、ふるわない成績でした。
世界競争力は「経済実績」「政府効率性」「ビジネス効率性」「インフラ」の4つの大分類で評価されますが、日本は「経済実績」と「ビジネス効率性」の低迷が大きく響いた結果となりました。
もちろん、日本政府の舵取りも影響していますが、筆者はそれに加えて、日本人ひとりひとりの“お金のセンス”にも、大きな問題があると考えています。それが、先に挙げた“タブー視”と“節約”という古いお金のイメージ。
令和になっても日本人の多くが持っているそんなお金に対する考え方が、実は現代社会では大きなリスクになります。それはいったいなぜ――。
