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高収入家庭ほど見落としがちな“落とし穴”
医師、士業、経営者など、収入が高い家庭では、配偶者が専業主婦というケースは少なくありません。それ自体が問題なわけではなく、忙しい配偶者に代わり家庭を支える役割は、重要な立場でもあるでしょう。
しかし、「稼ぐ力が育たない」というのは明確なリスクです。内閣府「高齢社会白書(令和5年版)」では、単身高齢女性の相対的貧困率は約22%とされており、死別後の生活不安が顕著であることが示されています。特に高収入世帯ほど、支出管理が甘くなりやすく、一度上げた生活水準を下げにくい傾向があります。その状態で、今回のように配偶者の万が一のことがあれば、一気に困窮してしまう恐れがあるのです。
また、死別に限りません。もし離婚を考えなければならないような状況になっても、十分な収入を得る術がなければ、経済的な理由で我慢を強いられます。モラハラやDVに耐えて結婚生活を続けている女性も、決して珍しくありません。
専業主婦という選択肢を選ぶ場合でも、支出の管理はしっかり行いましょう。支出に優先順位をつけて、減らすべき局面でなんの支出をどの程度減らすのかを考えなければなりません。さらに、いざというとき、自分の生活を維持できるレベルの収入を得られるようなスキルや経験を身に着けておくことも重要です。
人生の選択肢を狭めないために、経済的に自立できる準備をしておくことは、自分を守る命綱となるのです。
また、生活水準を落とせない世帯ほど赤字に陥りやすい傾向があります。収入が高めの経営者層を主な顧客とする筆者も、彼らの家計のシミュレーションを行うと、一般的な収入の顧客層と同程度の感覚で浪費を続けていると、老後に資産が底を突くという結果が出ることも多いものです。
高収入だからといって、安泰ではありません。早い段階から“自分で生きる力”をつけておくことが、なによりのリスク対策といえるでしょう。
小川 洋平
FP相談ねっと
ファイナンシャルプランナー
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