金利上昇の返済不安を「攻め」に転換する…住宅ローンを抱えながらNISAの弱点を補い、短期間で資産を増やす「2026年の不動産投資戦略」とは【FPが解説】

金利上昇の返済不安を「攻め」に転換する…住宅ローンを抱えながらNISAの弱点を補い、短期間で資産を増やす「2026年の不動産投資戦略」とは【FPが解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

日銀による金利政策の転換が現実味を帯びるなか、変動金利型ローンの返済負担増は、多くの世帯にとって看過できない懸念事項となっています。こうした逆風下にあって、住宅ローンという固定費を抱えつつも、あえて不動産投資を家計を守るための「第2の収入源」として選択する動きが加速しています。果たして、2つのローンを併用する戦略に勝機はあるのか。1級ファイナンシャル・プランニング技能士の川淵ゆかり氏が、その妥当性と具体的な収支シミュレーションを詳しく解説します。

不動産投資の前には必ずシミュレーションを

不動産投資は、投資前のシミュレーションが成否をわけます。最終的に黒字にするためには、家賃設定や維持コスト、そして売却のタイミングまで見据えた計画が必要です。一例として、都心の新築ワンルームマンションを購入し、6年後に売却した場合のシミュレーションを紹介します。

 

購入金額:3,500万円

自己資金:500万円

不動産ローン借入額:3,000万円(金利2.0% 35年ローン(元利均等返済))

家賃収入:10万5,000円/月(都心相場)

管理費・修繕積立金・固定資産税など支出:年間約40万円

ローン返済:9万9,379円/月

 

このケースでは、毎年の持ち出し費用として約33万円が発生します。このように、家賃収入だけでは足りないケースも少なくありません。不動産投資を始める場合は「持ち出し」を許容できる家計のゆとりが前提となります。

 

6年後の売却益シミュレーション(概算)

この物件を6年後に4,200万円で売却できた場合の収支を計算してみましょう。

 

売却価格:4,200万円

ローン残債:約2,600万円

売却益(税引前):約1,600万円

譲渡所得税(長期譲渡):約325万円(税率20.315%)

その他売却諸費用:約135万円

当初自己資金:500万円

年間の持ち出し費用合計:約200万円(約33万円×6年)

手取り利益:約440万円

 

シミュレーションでは、6年後に約440万円の利益を出す結果となりました。

 

他人資本(不動産投資ローン)を活用したレバレッジ効果により、短期間で数百万円の利益を出すことも可能になるのが、不動産投資の魅力です。もちろん、毎年の持ち出し費用や売却できる価格によっては、短期では売却せずに家賃収入を得続けるという選択肢もあります。状況によって臨機応変な判断をするためにも事前にしっかりとシミュレーションを行い、キャッシュフローを確認し続けなければなりません。売却のときまで結果(この不動産投資は成功だったのか?)がわからないのもこの投資の特徴です。

 

次ページ金利上昇局面における注意点
カインドネスシリーズを展開するハウスリンクホームの「資料請求」詳細はこちらです
川柳コンテストの詳細はコチラです アパート経営オンラインはこちらです。 富裕層のためのセミナー情報、詳細はこちらです 富裕層のための会員組織「カメハメハ倶楽部」の詳細はこちらです 不動産小口化商品の情報サイト「不動産小口化商品ナビ」はこちらです 特設サイト「社長・院長のためのDXナビ」はこちらです オリックス銀行が展開する不動産投資情報サイト「manabu不動産投資」はこちらです 一人でも多くの読者に学びの場を提供する情報サイト「話題の本.com」はこちらです THE GOLD ONLINEへの広告掲載について、詳細はこちらです

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録