支えるべきは「金銭面」だけではない
その後、隆一さんは母の家計を一緒に見直し、不要な契約をすべて解約しました。「困ったらいつでも言っていいんだよ」と声をかけると、母は小さくうなずいたといいます。
高齢者の孤立や不安感に便乗して、契約を迫る“家計サポート”や“資産アドバイス”といった民間業者の存在には注意が必要です。国民生活センターなどには、こうした契約トラブルに関する相談が寄せられているほか、なりすましによる電子マネー詐欺や、第三者による“代筆”とみられる高齢者の契約トラブルも報告されています。
仕送り額を増やすことも大切ですが、それ以上に「孤立させないこと」「不安を放置しないこと」が、高齢の親にとっての安心につながるのかもしれません。
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