夫婦で築く「第二の人生」のかたち
現在、和彦さんは週3日、地域の図書館でボランティア活動をしています。家事の分担も少しずつうまくいくようになり、毎週土曜には夫婦で散歩するのが習慣になりました。
「最初は“地獄”だったけど、今は“やり直し”の時間だと思えるようになった。定年後って、 人生の“再スタート”でもあるんですね」
総務省『家計調査(2024年)』によると、無職の高齢夫婦のみ世帯の平均支出は月約25.6万円。一方で、可処分所得は平均22.2万円にとどまり、毎月約3.4万円の赤字が発生しています。多くの世帯にとっては「公的年金だけでは不安」というのが実情です。
こうした中、定年後の生活をより良いものにするには、家計の見直しだけでなく、再雇用や地域活動など、収入や生きがいの確保を模索することも求められます。さらに、夫婦で家事を分担することは、金銭的な負担を補うだけでなく、互いの理解や信頼を深めるきっかけにもなるでしょう。
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