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高齢者の身体の痛みは長年の姿勢の悪さのツケ
若い頃は骨がまだ丈夫なため、悪い姿勢や生活習慣で背骨や腰椎に負担がかかっても、骨が変形することは少ないです。しかし、骨同士をつなぎ、クッションの役割を果たしている椎間板は徐々に潰れていきます。ヘルニアや事故などで急に潰れた場合は強い痛みが出ますが、生活習慣の影響で少しずつ潰れていくと、痛みがあまり感じられないことが多いため、気づきにくいのです。
若い世代でも腰痛を訴えて受診する人はいます。その場合、背骨を支える後ろ側の椎間関節に痛みが集中していることが多く、レントゲンを撮ると、椎間板が潰れ始めているのが確認されることが少なくありません。骨が丈夫なうちは、椎間板が潰れてもすぐに腰が曲がるわけではありませんが、本人が気づかないうちに少しずつ背中が丸くなっていきます。例えば、40歳くらいで同窓会に出席すると、周りの人たちが昔に比べて背中が丸くなったと感じることがあるかもしれません。これは、スポーツ選手のように身体を酷使していなくても、悪い姿勢を続けていると誰にでも起こり得ることです。また、痛みがあまり出ないため気づきにくく、「年をとったせいだ」と見過ごしがちです。
一方、70代や80代になると、骨自体がもろくなり、今度は骨が変形して神経を圧迫し、痛みや神経症状が現れることがあります。最終的に、多くの人が80歳を過ぎる頃には背中がひどく丸くなり、杖や車椅子が必要になることがほとんどです。大切な80代、90代の20年間を杖や車椅子で過ごすことになってしまうのはもったいないのではないでしょうか。このように、人はもともと姿勢が悪くなるようにできているので、そのまま何もしなければ、長生きするほど骨や関節に負担が蓄積し壊れていくのは自明の理です。大体70代から80代で腰が曲がってしまって、人生100年とすると最後の5分の1は歩くのにも不自由するつらい人生を送ることになりかねません。
「今の痛みさえとれればそれでいい」と考えていると、ゆくゆく取り返しのつかない状況に陥る恐れがあります。もっと将来を見据え、自分が80歳、90歳になったときにいかにまっすぐ立ち、痛みもなく、元気に好きなことができるか、ということを考えるべきなのです。しかし、多くの人は目先の痛みにしか意識が向かず、痛みがとれればそれでいいと薬に頼ったり、手術を選んだりしがちです。
しかし、それは80歳や90歳になっても元気でいられる最良の解決策ではありません。姿勢の問題を放置すれば、まるでモグラたたきのように痛みがあちこちに現れ、最終的には腰がどんどん曲がり、自分の足で歩けなくなる未来が待っているかもしれません。
最近では、若い世代でも背骨や腰が曲がっている人が増えています。これは、悪い姿勢や生活習慣が子どもの頃から身についてしまっていることが原因と考えられます。

