(※写真はイメージです/PIXTA)

ワイキキに隣接しながら、観光客にはあまり知られていないハワイの「ゴールドコースト」。世界中の富裕層に長年愛されてきたエリアですが、実際に暮らしてこそ見えてくる“表と裏”の顔もあります。本記事では、希少価値の高い建築背景とエリアの魅力、そして海と共存する暮らしの現実を、株式会社Crossover Internationalの栗原なな氏が詳しく解説します。

理想だけではない意外な現実。海岸沿いに住んで分かるリスク

一方で、ゴールドコーストには 海岸沿いに建てられた物件であるからこそ生じるリスクも存在します。まずご想像の通り、海が目の前に広がる立地ゆえの侵食被害のリスクです。ハワイでは、以前から海岸侵食の深刻化が大きな問題となっています。

 

2022年にハワイ州土地・自然資源局が実施したドローン調査では、海岸線に建つ住宅所有者の多くが、許可を得ずに砂袋・巨大チューブ・布製カーテンなどの護岸措置を設置・増設していることが判明しました。これらは公共ビーチの環境破壊や海洋ゴミ問題を悪化させることが懸念されていますが、それと同時に、自宅を守るためにそこまでせざるを得ないほど侵食被害が深刻化していることの裏返しでもあります。それから3年以上が経過した現在も、侵食被害の抜本的な解決策は見出されていないのが現状です。

 

幸い、ゴールドコーストは侵食被害を受けやすい地形ではないため、現時点では目立った影響は見られていません。とはいえ、長期的な視点では侵食の影響を受ける可能性は十分に考えられます。

 

また、海水による塩害に伴う維持管理の負担も無視できません。これはゴールドコーストに限らず、海沿いに建つハワイの多くのホテルコンドに共通しますが、潮風や海水が金属部分を腐食させ、外壁の劣化を早める傾向にあります。さらに、エアコンの室外機に潮が浸入し電気系統に塩分が付着することで、通常より早い故障や買い替えが必要になるケースも少なくありません。

 

そもそも、ゴールドコーストのコンドミニアムの多くは築60〜70年が経過しており、通常のメインテナンスに加え、海沿いの立地ならではの劣化に対応する必要があります。1953年にゴールドコーストで最初に建てられたコンドミニアムである「Kalakaua」は、ハワイがアメリカ合衆国に併合され第50番目の州となった1959年よりも前に誕生した、まさにハワイの歴史を刻む建造物なのです。

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