「ルールを守らない」「盗難」トラブル続出の末……
ゴミ出し、浴室やリビングの掃除は、住人の当番制になっていました。ところが当番表に名前を書いていても、実際にやらない人が3〜4人ほど常にいる状態であることが判明。誰かが気を利かせて片づけるのを前提にしているようでした。
「見学時は“事前の掃除指示”があったみたいです」と、佐藤さんは苦笑します。
さらに困ったのが、リビングでオンライン会議を始める住人の存在です。ノートPCを広げ、昼夜問わずミーティングや商談をする女性がいました。
「フリーランスらしいですが、情報管理どうなってるんだって感じですし、とにかく迷惑で」
しかし、本人はお構いなし。他の住人が何度注意しても意に介さない様子で、彼女がいる時間帯は誰もリビングに寄りつかない状態でした。
さらに、共有キッチンの冷蔵庫に入れていた食品が知らないうちに消えるという事件も。佐藤さんが名前を書いて置いておいた食材が数度なくなりました。管理会社に相談しても、「個別に鍵付きBOXを使うか、名前を書いてください」と言われるだけで解決には至りません。
「水回りを男性と共有することも、想像以上にストレスでした。総合的に私には無理だなと」
結局、2ヵ月足らずで退去する決断をした佐藤さん。
退去後、家賃を抑えるために都心から離れたエリアに移り、家賃6万8,000円のワンルームを契約。敷金・礼金などの初期費用は貯蓄から捻出することにしました。
通勤は1時間15分に伸びましたが、プライベート空間が守られているだけで、ここまでストレスが違うのかと実感したそうです。
「お得だからと選んだのですが、私には合わなかった。自分にとって何が大切なのかはっきりわかって、いい経験になりました」
節約のための選択が心の負担になってしまうケースも
「安めの家賃でいい環境に住める」「話し相手ができて楽しい」――シェアハウスにはさまざまなメリットがあります。一方で、他人とスペースを共有する以上、一人暮らしよりもトラブルが起きやすい点には注意が必要。実際に住んでみるとストレスが大きかったという声も少なくありません。
節約のための選択が、逆に心の負担になってしまうケースもあるため、物件選びでは、家賃だけでなく「住人の質」「管理会社の介入度」「ルールの運用状況」をしっかり見極めることが大切です。
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