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女性が個々の能力を発揮できない環境の居心地の悪さ
なぜ私がこれほどまでに「セカンドキャリア」というテーマにこだわるのか。その根底には、自身の家族や、社会との関わりの中で育まれた価値観があります。
私が生まれ育った家庭では、おおらかで楽天的な父と、しっかり者で真面目な母という対照的な二人がよく意見を交わしていました。しかしそれはケンカというよりも活発なコミュニケーションの一環という感じで、家の中は基本的にはいつも明るく、自由な雰囲気に包まれていました。母は穏やかな性格の持ち主でしたが、道徳的なことに対しては非常に厳しく、人としての筋を通すことに決して妥協しませんでした。そうした環境で育ったことは、私自身の価値観や性格に大きな影響を与えたと思います。ちなみに母は教師として働いていましたが、結婚を機に退職しています。
そんな家庭環境で育った私が初めて就職したのは、父が勤めていた大手石油会社でした。当時、特に強い志望があったわけではありませんが、どのような進路を選ぶか、どんな仕事に就くかという以前に、常識や判断力、生活力といった「生きる力」を身に付けることのほうが大切だと、両親は口癖のように私に言い聞かせていました。両親の教えを受けて育った私にとって、「親の勧めに従うこと」や「経済的に自立すること」、そして「社会人としての基礎を身に付けること」は、就職先を選ぶうえでごく自然な判断基準だったように思います。
総務部の事務サービス課に配属された私は、電話応対や会議のお茶出し、書類の整理、受付での案内、レセプションでのアテンドなど、いわゆる社内の庶務業務を幅広く担当しました。部署間の調整や来客対応など、社内外の多くの関係者と関わることで、大企業の組織を円滑に動かす潤滑油のような役割を果たしていたと思います。
福利厚生の面では仕事をしながら秘書などの資格取得を支援してもらえる制度がありました。また、茶道部や華道部、ダンス部といった課外活動も充実しており、社員が参加できるパーティーが開かれるなど、当時の大手企業の中でも、福利厚生の面では特に手厚い環境だったと思います。実際、ほかの大手企業に勤めていた友人に話しても、その充実ぶりには驚かれるほどでした。
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