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女性の感性をビジネスに活かす
思い返せば私の人生は、常に人に助けられ、人とともにありました。前職で管理職を務めていたとき、急いで多くのスタッフを集めなくてはならなくなり、友人知人いろいろな人に声をかけたことがあります。その中に、ママ友つながりで来てくれた人が3人いました。ずっと専業主婦として家を守ってきて、履歴書も書いたことがないという人たちです。
「私なんてスリッパをそろえるくらいしかできないけれど、いい?」「社会勉強のために行くわ」「運動不足の解消になるよね」などと言って快諾してくれたのですが、蓋を開けてみると人とのコミュニケーションだったり、気遣いであったり、本当に未経験?と思うくらい素晴らしいのです。
もちろん住宅業界のことはゼロからでしたが「家のこと」にはずっとどっぷり携わってきた人たちですから、吸収が速いことにも納得です。
やればやるほど、彼女たちの能力の扉がバンバン開いていく音が聞こえるようで本当に爽快でした。軽いノリで来た人たちが、最終的にはタワーマンションのチームを仕切るほどにまでなったのですから、主婦のポテンシャルはいかばかりかと感心するしかありません。
主婦をしていると幅広い能力が身に付くので、どんな仕事にもある程度活かせるとは思いますが、とりわけモデルルームや住宅展示場の仕事ほど向いているものはないと実感しています。
「家の中を仕切る」という意味ではまさに同じことですし、男性の営業スタッフを立てつつも気さくに雑談したりと心地よくコミュニケーションを取れる空気をつくっていくこと、無駄のない動き、細やかな報連相など挙げればきりがありません。
良い大学を出たとか一流企業に勤めたといった経歴はなくても、10年、20年と主婦を続けてきたことはかけがえのないキャリアとしてその人の財産になることには間違いありません。
そして、これは主婦に限りませんが、女性は自分が「素敵だな」と感じたことを他者にシェアする能力に長けています。マニュアルを覚えてはもらいますが、ただそれを読むだけでなく、そこに自分がモデルルームを見て素直に抱いた感情を載せて自分らしい言葉で伝えるのです。
自分が何より詳しい「家」のことだからこそ、キッチンの高さ、収納の大きさ、コンセントの位置といったあらゆる細かいところまで、実感を持って「これが絶妙に良いんです!」と伝えられるのは、一朝一夕では決して身に付かない貴重なスキルであり、強みです。
