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「今年は帰省できない」と義母に伝えたら…
神奈川県に住む兼業主婦の美香さん(43)は、夫(43)と小6になる息子と3人暮らし。毎年、年末年始は岩手にある夫の実家に帰省していましたが、今年は「帰らない」と決めました。理由は、息子の中学受験。ところが、その知らせに義母(73)が大激怒したといいます。
「『私立なんて行かせることないじゃない。しかも中学生からなんて……。うちの純平(夫)は公立高校で東大まで行ったのよ!』と電話口で怒鳴られました。まるで私が息子を“道を外させた張本人”みたいに言われて……さすがに黙っていられませんでした」
確かに、夫は岩手の名門高校の出身。政治家を始め著名人を多く輩出しています。夫は現在は研究職として年収1,200万円の安定したキャリアを築いています。一方、美香さんは出版社の広報として働き、年収は700万円ほど。塾の送り迎えを始め、家族一丸となって息子の教育費を支えています。
公立信仰が強い義母の暴走
義母は、高校についても“公立信仰”が強く「私立は公立に落ちた子が行くところ」という価値観の持ち主。まして中学受験なんて考えは最初からありません。
「中学受験なんて勉強ばかりさせて可哀想」「きっと美香さんが私立出身だからそそのかしたのね」と、美香さんは完全に悪者に。
「息子が通いたい学校は、本人が強く希望したんです。文化祭にも行ってすっかり受験する気満々です。それを伝えても、『どうせあなたが誘導したんでしょ』と聞く耳を持ちませんでした。まあ私も夫も仕事柄、小さい頃から図鑑を見せたり、博物館に連れて行ったりしたので、それを“誘導”と言われたら『そういう面もありますね』と言うしかないのですが……」
首都圏模試センターによると、2024年の首都圏中学入試の「私立・国立中学校の受験者総数」〈首都圏模試センター推定〉は、前年より200人減の「5万2,400人(前年比99.6%)」と過去2番目の受験者数で、受験率は「18.12%」と、過去最高となりました。そして、首都圏の小学生の4.7人に1人が中学受験(国立中学、公立中高一貫校も含む)を受験しています。
これまでも何度か首都圏の中学受験事情を伝えてはきたのですが、義母は聞く耳を持ちません。美香さんは「義母はちょっと“変わっている”というか、思い込みが激しい人」と苦笑します。これまでも、悪意のある嫌がらせと、悪気のない“やらかし”の間を交互に繰り返してきました。
「息子が小さい頃、勝手に写真を使って年賀状を作り、夫に怒られたこともあります。でも、去年帰省したときは、なぜか私の分のご飯だけ肉がなかったこともありました。結婚して15年、それでも仕事で培った“コミュニケーション力”でなんとかやり過ごしてきましたが、今回は息子の将来がかかっているので引けませんでした。もういい嫁キャンペーンはやめます!」(美香さん)
