(※写真はイメージです/PIXTA)

親の死後に発生する相続は、多くの人にとって「はじめて向き合うお金の問題」です。とくに、故人が投資信託や株式などを保有していた場合、相続人が金融知識に乏しければ、「よくわからないから現金化しよう」と安易な判断を下しがちです。しかし、投資商品の中には中長期で運用してこそ価値を発揮するものもあり、売却タイミング次第で数十万円~百万円単位の差が出ることも。本記事では、そんな“投資信託の相続”をめぐって意見が分かれた姉弟のエピソードをみていきます。

「これ、全部売っちゃっていいんじゃない?」兄の提案に戸惑い

「最初は、何のことかよくわかりませんでした」

 

そう話すのは、東京都在住の女性・原田奈央さん(仮名・当時41歳)。5年前に父親を亡くし、兄(当時45歳)とともに相続手続きを進めていたといいます。

 

父は元公務員で、地道に貯めた退職金や預貯金に加え、「NISA口座で買った投資信託」があることが証券会社からの報告で発覚しました。奈央さんが見たことのないファンド名が並ぶ報告書に戸惑っていたところ、兄が言い放ちました。

 

「投資とか危ないし、今すぐ全部売っちゃおう。現金で分けた方がラクでしょ」

 

兄の提案に、奈央さんは違和感を覚えました。

 

「父が何年も前から積み立てていたって聞いて…私としては、そのまま持っていた方が父の意志を継ぐことになるのかなって」

 

しかし、当時は株価がやや下がっていたタイミング。兄は「どうせ下がる一方だよ」と言い切り、自分の分はすぐに解約。奈央さんも迷いながらも、「とりあえず半分だけ売却し、残りはそのまま運用を継続」することにしました。

 

それから5年。奈央さんは定期的に届く運用報告書を読み続けました。ある日、ふと気づきます。

 

「えっ、残した分が倍近くになってる…?」

 

そのファンドは、全世界株式に連動するインデックス型。父がコツコツと積立投資していたものでした。売却せずに残していた約200万円分が、5年で370万円にまで増えていたのです。

 

一方、兄は「売った当時は190万円くらいだったかな。あの時売らなきゃよかったな」と苦笑いしたといいます。

 

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