(※写真はイメージです/PIXTA)

介護や失業をきっかけに、子が実家に戻る。最初は「助け合い」だったはずの親子関係が、数年後、深刻な社会問題である「8050問題」へと変質しているケースが後を絶ちません。本記事では、Aさんの事例とともに、親子共倒れを避けるためにやるべきことについて、社会保険労務士法人エニシアFP共同代表の三藤桂子氏が解説します。

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「我が家は解散します」母の毅然とした決断

「私も何歳まで生きるかわからないし、あの子たちの将来を考えると……。このままではいけない」Aさんは不安を募らせ、ついに、ある行動を起こしたのです。

 

「来年の3月31日をもって我が家は解散します。この家は売りに出すことに決めました。家を売ったお金で私は老人施設に入所するので、あなたたちもそれまでに、自立してください」

 

これには子どもたちも驚き、激しく反論。息子は「おやじの介護をしたのに!」と激怒し、娘は「ひどい! お母さんは、私がどうなってもいいの?」とむせび泣く始末。

 

しかしAさんは「私も1人になって寂しく、あなたたちに依存してしまった。その結果、あなたたちは自立できなくなってしまった。このままだと将来、共倒れしてしまう。いまの状態を強制終了します」と、意思を曲げませんでした。

 

決行の日、3月31日…母が告げた「始まりの言葉」

そして、運命の日、3月31日。家の買い手も決まり、荷物が運び出されていくなか、Aさんは2人に向き直り、静かに、しかし毅然とした口調で告げました。

 

「今日で我が家は解散します。でも、これは終わりではありません。この家という過去に寄りかかるのをやめて、私たち家族が、それぞれ自分の足で未来を歩き出す時が来た。ただ、それだけのことです」

 

母親の「共倒れになりたくない」という切実な覚悟と、自分たちの未来を信じようとする愛情を、2人はようやく理解しました。

 

家を売却したあと、長男は父の介護経験を活かし、介護タクシーの運転手として再出発を果たしました。次女も、人間関係のストレスが少ない在宅ワークの仕事をみつけ、社会復帰。Aさんも施設で穏やかな暮らしを手に入れ、いまでは自立した子どもたちとよい距離感で面会を楽しんでいます。母親の苦渋の決断が、結果的に家族全員を救ったのです。

 

 

次ページ長期化する「依存」の歪み

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