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開発期間2分の1…リスク覚悟の市場投入で“走りながら進化”
過酷な開発競争が、猛烈な働き方につながる一方、革新を起こしやすい環境も形成されており、SDV化が電動化とあいまって、中国NEVの知能化が加速している。
これまでのガソリン車では、開発期間「3年以上」というのが一般的であった。しかし、中国勢のSDVは、ソフトウエアや制御ユニットのアジャイル開発を行い、業界の常識を一変させている。アイデアをソフトウエアにした後、ハードウエアの仕様を決めていく。そして、発売後も車両をアップデートし、機能の調整や方向転換も実施する。
例えば、EV開発から工場での生産工程がすべて終了する「ラインオフ」までの期間を調べてみると、中国でホンダのEV新ブランド「燁(イエ)」は開発に約40カ月かかったのに対し、中国新興勢のEV開発の平均は15~20カ月、BYDも同16~22カ月と半分程度だ【図表】。
実際、シャオミのEV「SU7」に試乗してみたが、スマホと統合されたシステムの完成度は高く、車両機能の設定・管理・操作など消費者の心をつかむ体験も多く、走るスマホといっても過言ではない【写真】。
シャオミは「人・車・家」のエコシステムの構築を目指し、独自のOS「澎湃」で家電とEVの連携を広げ、ライフスタイルの差別化でユーザーの確保を狙う。一方、消費者の世代交代が進むとSDVが受け入れやすくなり、スマホメーカーからEVへの参入は消費者に合ったトレンドであろう。
確かに、開発期間の短縮によって品質を落としたメーカーもなくはない。内装や装備は豪華に見えても、見えない部分の部材を安価なものにすり替えたり、開発・製造のプロセスの手を抜いたりする例もある。
こうしたなか、中国企業はリスクをとりながら素早く製品を市場に投入し、フィードバックと改善を繰り返しながら、技術や製品の進化を進めている。
湯 進
みずほ銀行
ビジネスソリューション部上席主任研究員
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