(※写真はイメージです/PIXTA)

「上昇志向がすべてではない」「自分らしく働く」——そんな価値観が社会で語られるようになって久しい現代。しかし、出世を拒み、昇給機会も少ないまま働き続けた場合、老後の生活にどんな影響が及ぶのでしょうか。特に、会社員が年に1度受け取る〈ねんきん定期便〉は、将来の年金受給額を“現実的な数字”で突きつけてくる存在です。

“勝たない働き方”の先にあった静かな後悔

「これまで、後悔なんて一度もしなかったんです。同期が管理職に就いて疲れ切っているのを見て、“自分は自分でよかった”とさえ思っていました」

 

しかし、ねんきん定期便を見てからは、「さすがにこれはまずいかもしれない」と考えるようになったといいます。

 

「退職金も多くはないし、老後に向けた貯金もほとんどしてこなかった。つい最近、妻から“これからどうするの?”と真顔で言われて…少し焦っています」

 

キャリア観が多様化するなかで、“役職に就かない働き方”を選ぶ人も増えています。ただし、その場合は、収入が上がりにくい分、早めの資産形成が必須です。40代からiDeCoやNISAを活用する、支出を見直す、退職金制度を確認するなど、“自分で備える姿勢”が求められます。

 

出世を望まない働き方も、決して間違いではありません。しかし、それに伴う収入・年金額の現実から目を背けていると、将来の生活設計に大きな影響を与えかねません。

 

岸本さんはこう語ります。

 

「“出世したい人はすればいい。自分は自分”と思っていたけど、人生後半になって“自分”を守るには、それなりの準備が必要だったんだなと、今さら思います」

 

“ヒラの美学”を貫いた男が、50歳で見つめ直す“老後のリアル”。それは、これからの働き方を考える私たちにも、ひとつの警鐘を鳴らしているのかもしれません。

 

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