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長期的な視点でビジネスの視野を広げる水曜日
週半ばの水曜日、次期中期計画の策定には、医療機器業界の最新動向を調査し、成長市場を人口動態などのマクロと結びつける必要があるが、投資先の企業分析で得た知識がここでも役立っている。
夜、A氏は新聞で読んだ「動物医薬市場の拡大」という記事に触発され、Zoetisの過去5年間の収益性と競争優位性をエクセルに整理した。ファイルを眺めながら、「この企業の強みを支える要素を、うちの会社にも応用できないだろうか」と考える。投資が単なる資産運用という資産形成の枠組みを超えて、自らのビジネスの視点にも新しい気づきを与えている瞬間だった。
公私のバランスを保ちつつ全力投球する木曜日
木曜日は顧客訪問が断続的に重なる日である。A氏はプレゼンテーション資料を完璧(かんぺき)に準備し、午後の商談に臨む。顧客の反応を観察しながら、製品がどのように価値を生むのかを説得力を持って丁寧に説明する。
帰宅後、家族と食卓を囲む時間を心から楽しむ。息子の幼稚園での出来事を聞きながら、家族の時間が自分にとって何よりも大切だとあらためて思う。夜はお気に入りの小説を開きながら、静かな時間を過ごす。
仕事と市場動向のリフレクションにあてる金曜日
金曜日の夕方、A氏は週の仕事を振り返りながら、次週に向けた準備を進める。この日は上司・同僚たちを誘って一緒にディナーに出かけた。カジュアルな情報交換やちょっとしたコミュニケーションが円滑に仕事を進める上では大切だと考えていて、中堅職員の1人としてチームビルディングを主体的に考える年次になっていると感じている。
帰宅後、この1カ月の市場動向を振り返る。株価変動に一喜一憂することはないが、新NISAを活用して積立投資をしているS&P500インデックスやアクティブファンドが、着実に自分の資産の中でどの程度のバランスになっているのかは6カ月に一回の確認のみだ。両方とも7年以上にわたって毎日積立で投資をしているので、すでに自分のこれまでの投資累計額(平均取得単価)もわからなくなっているし、投資累計額を認識すること自体それほど重要ではないと考えている。
家族との時間と自己研鑽(けんさん)で充実する週末
土曜日の朝、A氏はコーヒーを片手に投資先のZoetisの最新決算をエクセルに入力し、収益性や戦略の確認を行う。自らの投資判断が正しかったことを手触り感をもって確認しながら、次の投資のヒントとなるメモをノートに残す。「長期的視点を持つことが、価値を生む秘訣(ひけつ)だ」と自分に言い聞かせながら、午前中の作業を終える。
その後、家族と図書館へ向かう。息子と一緒に絵本を選ぶ傍ら、A氏自身も歴史やビジネスに関する本を手に取る。「本は昔の人がどうやって問題を解決してきたかを学ぶのに一番いいツールなんだ」と息子に説明しながら、学びの楽しさを伝えようとする。図書館の後は公園で息子と一緒にサッカーを楽しみ、リフレッシュする時間を満喫する。
夜、息子が眠った後は、お気に入りのユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史』(柴田裕之訳、河出書房新社)を開き、歴史や経済の知識を深める時間を楽しむ。A氏にとって、この時間は投資のヒントを得るだけでなく、自分の人生を豊かにする気づきを得る機会でもある。
