\1月20日(火)ライブ配信/
調査官は重加算税をかけたがる
相続税の「税務調査」の実態と対処方法
「コオリナ」土地開発のもう1つの特徴:タイムシェアリゾート
コオリナのリゾート開発を語るうえで欠かせない存在が、「タイムシェア」と呼ばれるリゾート所有モデルです。
タイムシェアとは、ホテルやコンドミニアムの一室を複数のオーナーが共同で所有し、各オーナーが年間の特定期間だけその部屋を利用できるという仕組みで、いわば「別荘を分け合う」スタイルです。バケーション需要が高まった1990〜2000年代にかけてハワイでも急速に広まりました。日本人オーナーも多く存在します。
コオリナには、ヒルトン・グランド・バケーションズやマリオット・バケーションクラブなど、世界的ホテルブランドによるタイムシェア施設が立ち並び、オーナー専用のプールやラウンジ、フルキッチン付きの客室など、長期滞在を想定した充実の設備が整っています。一方で、転売や譲渡の難しさ、維持費の高さなど、長期的に見た際の負担も課題とされています。
とはいえ、ハワイの安定した観光需要を背景に一定の人気を保ち続けており、特に治安が良く整備されたゲートコミュニティ内での滞在は、家族層やリピーターにとって安心感のある選択肢となります。コオリナのタイムシェアは、時代とともに形を変えながらも、ハワイが「滞在する場所」から「暮らすように過ごす場所」へと進化する過程を象徴する存在です。
ノースショア:自然と共存する超富裕層のためのプライベート・クラブ
オアフ島北部のノースショアでは、昔も今も世界中のサーファーが集まる聖地として知られる地域で、新たな高級開発が進行中です。
「ザ・ノースショア・クラブ」と呼ばれる本プロジェクトは、海沿いの広大な土地を活用した会員制の超高級リゾート・コミュニティです。開発の中心にはプライベートゴルフコースが設置され、海や山といったハワイの自然と共存するライフスタイルが設計思想の核となっています。敷地内には、ウェルネススパ、乗馬体験、ハイキングコースなど、会員資格を持つオーナーのみがアクセスできるアメニティが整備中で、従来の観光リゾートとは一線を画しています。
ホノルル空港から車で約1時間のアクセスに不安を感じる方のために、提携先のヘリコプターサービスを手配できるとの情報もあり、まさに超富裕層向けに設計されたリゾートです。
ノースショアといえば、長年にわたり「リッツカールトン・タートルベイ」が高級滞在先として有名ですが、「ザ・ノースショア・クラブ」はその真隣に建設されるため、今後このプロジェクトがノースショアの観光産業にもたらす影響にも注目が集まります。
さらに不動産の観点から見ると、ノースショアは数億円から数十億円規模の超高級戸建が立ち並ぶ地域としても知られ、ラグジュアリー不動産の取引が活発です。広大な山岳地を購入し、自分好みの戸建を建築する、といった使い方も見られ、土地活用の自由度が高い点も魅力の一つです。
