家事と育児分担、父親と母親で認識にギャップ
東京都が2023年に都内在住の5000人の男女を対象に行った「男性の家事・育児実態調査(令和5年度)」によると、夫婦間における家事・育児分担について約8割の父親が家事・育児分担に満足していると回答した一方で、半数以上の母親には不満があるという結果に。「配偶者に対する不満を教えてください」という設問では、約半数の父親が「特に不満はない」と回答しましたが、次に多かったのは、「やっても文句やダメ出しをされる」という不満でした。一方、 母親は「自分が言わないとしてくれない」という不満が第1位となりました。
さらに、「『名もなき家事』あなたと配偶者どちらが主に行っていますか?」という設問では、「自分のほうが多くやっている!」と感じている人が多い結果に。 父親は「夫婦で分担している」という回答も多い傾向がありましたが、母親は圧倒的に自分がやっていると回答しました。父親と母親で認識にギャップがある結果となりました。
子育てアドバイザーでキャリアコンサルタントの高祖常子さんは「分担は家庭ごとで居心地のよい割合でいいと思うんです。チェックリストを作っているご家庭もありますが、『名もなき家事』も含めてワンセットの “担当制” にするのもおすすめです。ポイントは、部分で任せない、主担当にして裁量がきくようにすること。仕事でも、部分的に依頼されても、『いつまでに何をどんな風に !?』とわかりづらいですよね。 そして、こだわりのある家事や相手がやってイラッとするものは自分でやったほうがいいでしょう」とアドバイスを送っています。
「息子の前でもピリピリしちゃって教育にもよくない」と思った香織さんはまずは、家事リストを作り、どの作業を誰が担当しているか“見える化”することにしました。その後、家事をどちらが分担するのか話し合う予定といいます。「これで解決するとは思いませんが、まずは私が何をしているのかを示すことにしました。話はそれからです」と香織さんはため息まじりにつぶやきました。
[参考資料]
総務省「家計調査報告」
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