老後に意識すべき最大の資産防衛策は「心のメンテナンス」
恵子さん夫婦は現在、週に一度「外食の日」を設けています。家事から解放された時間に、2人でゆっくり話す。「同じ空間にいるだけでいい。無理に話さなくても、少しずつ気持ちが通じ合えるようになってきたような気がします」と笑います。
退職後の離婚は、双方に「経済的リスタート」を強いる決断。
老後を豊かに生きるためには、「お金のメンテナンス」と同じくらい「心のメンテナンス」が必要です。中年期から高年期への移行期の変化を恐れず、関係を“更新し続ける”こと――それこそが、心も家計も破綻させない最大の資産といえるでしょう。
恵子さんはいま、こう語ります。
「離婚の危機があったからこそ、夫婦で向き合う時間が持てた。もし夫がなにもいわずに我慢し続けていたら、いつか取り返しのつかないことになっていたかもしれません」
定年という節目は、終わりではなく“再出発”のとき。心を通わせる努力を惜しまないこと。それが、老後破綻を防ぐもっとも確実な方法なのです。
三原 由紀
合同会社エミタメ
代表
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