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働くことがステータスだった現役時代
Aさんは大学を卒業後、メガバンクに就職。バブル景気も手伝い、がむしゃらに仕事に打ち込みました。仕事が終わると上司や同僚、顧客との付き合いで毎晩のように飲み歩き、帰宅は日付が変わるころという毎日。バブルが弾けたあとも、顧客獲得のために奔走する日々が続きました。
恋愛する暇もなく、気付けば39歳に。「家庭を持って一人前」という上司や取引先の社長の声もあり、40歳でお見合い結婚。妻は10歳年下で大人しい性格なこともあってか、平日に連日飲んで帰宅しても文句一ついいませんでした。さらに土日は接待ゴルフ。家にいる時間は少なく、たまの休日は日ごろの疲れから、家でゴロゴロして一日が終わる、という有様でした。
役職定年後の働き方を決めた理由
そんなAさんも50歳を過ぎ、役職定年が近づいてきます。関連会社に出向、もしくは転職か、銀行に残るか、考えなくてはなりません。Aさんは給与が下がっても定年退職の60歳までいまの銀行で働こうと決めていました。不器用なAさんにとって、いまさら新しい環境に飛び込むのは苦痛に思えたのです。出向や転職のほうが条件はよくても、慣れ親しんだ場所で勤め上げることを選びました。
Aさんが60歳の定年を迎えるころ、高年齢者雇用安定法により、希望すれば65歳まで継続雇用されるのが一般的になっていました。付き合いのゴルフか飲み会以外に趣味のないAさん。専業主婦の妻のためにも収入を途絶えさせるわけにはいかないと、65歳の年金受給開始まで働き続けることにします。
Aさんの60歳時点の退職金は3,000万円。年金は企業年金を含めて年額約280万円の見込みです。65歳になれば、年下の妻がいることで「加給年金」が約40万円上乗せされ、年金額は約320万円(月額約27万円)になる計算だったのです。貯蓄も6,000万円あり、老後の備えは十分なはずでした。
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