自力で稼ごうとした娘、母の決断
すぐに娘を迎えに行き実家に連れ帰った美和子さん。生活費の不足、夜職に手を出した経緯と恐怖……。娘は自力で稼ごうとしたものの、命の危険に直面していたのです。
美和子さんはすぐにアルバイトを辞めさせたうえで、夫とともに警察へ相談。大学を休み続けることができない娘のために、美和子さんが娘のアパートにしばらく同居することに決めました。
しかし、金銭的な問題がなくなるわけではなく、これ以上仕送りを増やせば自分たち夫婦の生活が崩壊しかねません。そこで、ひとまず教育ローンの借り入れを選択。娘にはこう伝えました。
「こんなに悩ませてしまって、本当にごめんね……」
学費上昇と物価高、親子の葛藤
大学の学費は上昇を続け、物価も軒並み高騰する今、都市部で一人暮らしをする学生や子の生活を支える親にとって、非常に厳しい状況が続いています。
女性の中には、不足するお金を自力で稼ごうと、やむを得ず水商売や夜職に手を出すケースも見られます。しかし、それが思わぬトラブルや危険に直結することも少なくありません。
美和子さんは言います。
「娘は悪くありません。頑張ろうとしていただけ。私たちも必死に稼いでいましたが、足りなくて申し訳ないと思っています。ですが、学びたいと思う子どもを助けられる制度がもっとあれば……。少子化といいながら、あまりに厳しい時代だと思います」
現代の大学生と家庭が抱える構造的課題を浮き彫りにするこのケース。子どもの努力や犠牲だけでは乗り越えられない現実もあり、親子での対話や制度の支援が不可欠です。
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