一人になって初めてわかった、夫という存在のありがたみ
Rさんが自分の年金から支払っていたのは、食費や欲しいものを買う程度で、それ以外の生活費などはすべて夫の年金と貯蓄から。しかも夫が家計を一手に管理していたため、光熱費や固定資産税がいくらかかっているのかすら把握していなかったのです。
さらに困ったのは、夫の預金がネット管理になっていたことでした。紙の通帳はなく、残高も口座の詳細もわからない。やむなく娘に助けを求め、相続手続きを進めながら家計や資産の全貌を明らかにしていきました。
「ふたを開けてみてびっくりしました。貯金は200万円しかなくて……。夫の遺族年金は月6万円弱。私の年金と合わせても月12万円程度にしかならなかったんです」
住宅ローンは完済済みでしたが、修繕積立金や管理費、固定資産税は継続的に発生します。そこに食費や光熱費、通信費、医療費、日用品などの生活費を加えると、月12万円では節約してもギリギリ。突発的な出費があれば、すぐに赤字になることがわかりました。
「夫に頼っていたのに、私は感謝の言葉も伝えていなかった。もっとちゃんと会話をしていればよかったと、今になって後悔しています。安定した老後は夫が生きていて、年金があって。それでこそ成り立っていたんですね」
現在、Rさんは少しずつ生活のリズムを取り戻しつつあります。「今度こそ、できるところまで自分だけでやっていきたい。どうしても無理であれば、そのとき娘に相談したいと思っています」と、自立を選択。生活費の優先順位をつけ、できる限り節約をしながら一人暮らしに向き合っています。
Rさんの経験は、配偶者に家計を全面的に任せることの危うさを教えてくれます。信頼できる相手であっても、いつまでもそばにいるとは限りません。ましてや女性は男性より長生きする傾向があります。老後資金や年金、生活費の見通しを持ち、頼るだけでなく自分自身で生きる準備を整えておくこと。それが長い老後を安心して過ごすために欠かせないのです。
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