住宅ローンの「残債」はどう処理すればよいか?
自宅などの不動産の財産分与では、査定金額よりローン残を差し引いた金額を分与します。〈査定金額ローン残=赤字〉となった場合は、ほかの金融機関などでお金を借りてローン残を清算しないと売却はできません。
とくにペアローンといって、夫婦で共有名義にしてローンを借りている場合は、借り換えができずに、離婚しても共有名義で不動産をもたざるを得ません。
そこで離婚後賃貸にしている場合もありますが、住宅ローン返済中の家を賃貸に供することは契約違反であり、金融機関に無断で賃貸に供してそれがバレた場合、一括返済を求められる可能性がありますので、とても大きなリスクといえます。
熟年離婚の場合でも晩婚化や2回目の住宅ローンで、50歳前後でまだローンが20~30年残っている場合もあります。その場合は不動産業者やFPに相談する、離婚の時期や借金を背負ってまで離婚すべきかなど、検討する余地があるかと思います。
ペアローンを利用中に離婚となった場合、お互いの事情が複雑に影響します。ペアローンを利用する場合、離婚=住宅ローン問題とならないよう、慎重に検討したいものです。
Miwa Harmonic Office 代表
夫婦問題診断士協会代表理事
寺門 美和子
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