長年続けた「主婦業」は立派なキャリア
私は、専業主婦の再就職は、正直難しいのではないかと思っていました。すぐに思い浮かぶのは、スーパーのレジ係や陳列作業、工場作業などですが、体力的に「厳しい」という声も聞きます。
「たくさん稼ぎたい」となると、保険や不動産の営業が王道でしょう。しかし、営業職は簡単ではありません。ノルマが厳しく、辞める人が多いのが実情です。
私を見て、楽しそうなので、FP資格を取得したいという人も多いのですが、FPは、独自の強みがないと稼げず、継続的に学ぶ意欲とガッツが必要です。また、士業を目指す人もいますが、士業も競争相手が多く、営業力やコミュニケーション能力が必要です。
では、業界的に、熟年層がいちばん求められる職業は何かというと、介護職ではないでしょうか。人の痛みがわかる熟年には最適の職です。ただ、介護職はキツイわりには給与が低いものです。
ところが家政婦紹介所に勤める知人は、「家政婦×介護の二刀流」で年収700万円です。長年の主婦業経験に加え介護の資格を取得したことで、自宅での介護を望む富裕層のクライアントを得ました。長年の主婦業は、じつは輝かしいキャリアだったのです。

