(※写真はイメージです/PIXTA)

熟年離婚が増加する現代。離婚を考えるにあたって「相手が間違っている」と考えてしまうのも理解はできますが、善悪は数字で表せるものではありません。時間を無駄にしないためにも、離婚を「善悪」ではなく「損得」で考えてみませんか?『熟年離婚 女性がお金で損をしない本』(河出書房新社)の著者、寺門美和子氏が熟年離婚の考え方・インフレ時代のお金の対策について解説します。

離婚の決め手は善悪にあらず。「損得マインド」で考える

離婚の相談者の多くは「相手は間違っている」「相手が悪い」という善悪マインドで相談にきます。そして「普通〇〇ですよね」、なかには「うちの親も同じ意見だ」という人もいます。

 

私からすると「そんな考え方もあるな…」とは思いますが、どちらが正しいか間違っているかは問題にはなりません。

 

じつは、正解はありません。たとえば、仕事と家事のバランスにおいて「何%ずつが正解」というものはなく、夫婦で話し合って互いに納得するところを見つければいいのです。

 

しかし、これがなかなか難しいのです。お互いが自分の意見を主張し、妥協できません。あくまでも「自分は正しい」というスタンスなのです。そういう状態ではイライラするし毎日憂鬱です。健康や仕事にも影響が出ます。子どもがとばっちりを受けることもあるかもしれません。

 

そんな時間を過ごすのは損じゃないですか?

 

だから「善悪マインド」を「損得マインド」に変えてもらいたいのです。時間もお金も体力も有限です。離婚したほうが得か? 損か? そのくらいの考え方で将来を考えてみると、問題が解決することもあります。

 

(図表1)善悪マインドと損得マインド

 

インフレ時代、虎の子の資産は目減りしていく?

熟年離婚後のお金の話をする前に、これからの経済について考えてみましょう。日本は1990年から長い間、デフレの時代が続いていました。デフレとは、モノやサービスの価格が下がること。生活しやすい面もあります。

 

私が20歳(1985年)のころ、おしゃれで品質のよいコートの値段は10万円以上しました。しかし、技術の革新やファストファッション、100均ショップなどの出現で、安くてよいモノが出てきました。そういう時代が長く続いたせいか、熟年世代はデフレ時代の感覚で、「これくらいのお金があれば生活できる」と考えがちです。

 

しかし、日本では2021年から物価が上昇し、いまもモノやサービスの価格が上昇しています。原材料価格や賃金の上昇、円安による輸入コストの上昇、人手不足、政府の方針などの影響もあり、まだまだ経済の先行きは不透明です。

 

日本銀行が掲げるインフレ率は2%。たとえば、いま100万円のモノでも、毎年2%ずつ上昇すると10年後には122万円の価格になります。細かいことはわからなくても「いままでとは違って、生活しづらい時代がきているんだな」と考えておいてください。

 

(図表2)時代はインフレ期に

 

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※本連載は、寺門美和子氏の著書『熟年離婚 女性がお金で損をしない本』(河出書房新社)より一部を抜粋・編集したものです。

熟年離婚 女性がお金で損をしない本

熟年離婚 女性がお金で損をしない本

寺門 美和子

河出書房新社

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