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学生時代の友人と夫を会わせたら
小田芽衣さん(38歳・仮名)は、都内で働く会社員です。夫の智也さん(40歳)とは学生時代に知り合い、30歳のときに結婚。現在は都内のマンションで2人暮らしをしています。
夫婦仲は良いと思っていましたが、最近芽衣さんは「このまま一緒に暮らしていけるだろうか」と悩むようになりました。きっかけは、大学時代の友人から誘われたバーベキューでした。
夏のある週末、郊外のキャンプ場で大学時代の友人3人とその家族でバーベキューが開催され、芽衣さんも夫と一緒に参加することに。夫は不動産関係の仕事をしているため、土日のイベントには参加が難しかったのですが、ちょうど夏休みということもあって、参加することに。芽衣さんの友人とも初対面でした。
当日は、牛肉や鶏肉、野菜、海鮮、焼きそば、デザート用のマシュマロまで、テーブルは豪華な食材でいっぱい。ところが火を起こして焼き始めると、智也さんは肉に一直線。網にのせた牛肉を次々と自分の皿に移し、他の人に回る前に平らげてしまったのです。チョコレートのマシュマロも他の家族の子供を押しのけて食べる始末。その場にいた全員がドン引きでした。
しかし芽衣さんは「本当にうちの夫はよく食べるな」といつものことだと軽く笑って受け流していました。しかし、その様子を見ていた友人たちは顔を見合わせ、やがて真剣な表情で芽衣さんに声をかけてきました。
「ねえ、芽衣。智也さん、家でもあんな感じなの? ……正直に言うけど、もしかして“食い尽くし系夫”なんじゃない?」
その一言に芽衣さんはハッとしました。「食い尽くし系」という言葉はネット記事で見かけたことがある程度で、自分の夫に当てはまるとは思ってもみなかったのです。「まさか……でも、そう言われてみれば……」と胸の奥がざわついた瞬間でした。
