資産1億円「一生安泰どころか使い切れない」
Aさん(仮名)は、60歳で会社を退職しました。あと5年は雇用継続で働くこともできましたが、その必要はないと考えたといいます。
というのも、Aさんの手元には退職金・長年の貯蓄、そして親からの相続によって、1億円もの資産があったからです。
独身で子どももおらず、資産を残す先もありません。むしろ、資産を残しても仕方がない……そう考えたとAさん。また、自身の親を見て、こう考えていました。
「健康と好奇心が両立するのは60代からせいぜい75歳くらいまで。やりたいことは今のうちにやるべきだ」と。60代を人生最後の山場ととらえ、お金を惜しまず楽しむことを決めたのです。
退職後にまず取りかかったのは住まいの買い替え。20年前に購入したマンションを売却し、駅近の低層高級マンションに移りました。売却価格は購入時から大きく下がらず、4,000万円ほど。実質約2,500万円で新居を手に入れました。
次に、思い切って選んだのは、憧れだった海外の高級SUV。価格は 1,200万円です。こんな車に乗る生活ができるなんて……長年の夢が叶った瞬間だったといいます。
家と車だけで3,700万円を使った計算ですが、「まだ6,000万円もある」とAさんは余裕でした。その後も高級時計、海外旅行に高級レストラン通いと出費は続きました。
いつしか贅沢は特別な体験ではなく「日常」になり、65歳からの年金受給開始までの5年間は無収入にもかかわらず、資産を切り崩し続けたのです。
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