経営者に必要不可欠な「決算書」を読む力
――上手に節税してキャッシュを貯めていくためには、決算書が読めるというのがかなり重要度高いのですが、経営者のなかには「実は決算書の読み方がわからない」という方も多いですよね。
黒瀧氏(以下、黒)「はい、結構います。決算書を適切に読み解くことができれば、現在の経営状況を的確に把握できますし、今後の経営や節税にも生かすことができます。そこで今回は決算書のなかから、損益計算書の読み方について解説していきたいと思います」
「損益計算書(P/L)」とは?
――そもそも、損益計算書ってどういうものですか?
黒「『損益計算書』は、会社の一定期間における経営成績を表す決算書のことで、英語で『Profit&Loss Statement』と書くことから、『P/L』とも呼ばれています。
簡単にいうと、収益から費用を差し引いた会社の儲け、つまり利益を知るための書類です。商品やサービスを販売することによって得られた売上高からさまざまな費用を差し引くことで、最終的な利益を計算します」
――なるほど。損益計算書を見ると、会社の儲けがわかるというわけですね。
損益計算書に書かれている「5種類の利益」
黒「損益計算書で大事なのは、さまざまな利益の意味をおさえることです。
図中の青で塗られた『売上総利益』『営業利益』『経常利益』『税引前当期純利益』『当期純利益』と、利益だけで5種類あります」
――5つもあるんですか……。
黒「多いと感じるかもしれませんが、それぞれの利益の違いはとても重要です。たとえば、利益が本業と本業以外のどちらから出ているかということもわかります」
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