都内の高級タワマンでひとり暮らしをする母
安田真奈美さん(仮名/55歳)は都内に暮らす会社員です。子供たちも独立し、真奈美さんと同様にごく普通の会社員の夫と2人で生活しています。
安田さんの母、好美さん(仮名/85歳)は、都内の高級タワーマンション在住です。母の住まいは亡き父が母に遺したもので、父が亡くなったあとはひとりで住んでいます。両親は資産家というほどでもありませんが、父が遅咲きながら事業で成功したため、懐には余裕があります。
毎月1~2回は母の様子を見に行くようにしたのですが、あるときから母は「今日は〇〇へ出かけるから」など、なにかと理由を付けて、真奈美さんが訪問しようとしたときに不在ということが多くなりました。会うことがあっても外食したいというので、母のマンションに行くことがなくなってきたのです。しかし、たまたまタイミングが合わないだけかとあまり気にしないでいました。
しかし、母のマンションを訪れなくなってから1年が経ったころ、ふとした会話を機に母の異変に気が付きます。
