ゼンショー、すかいらーく…「HD化」は中小企業でもできる
――「すき家」や「ココス」「はま寿司」が同じゼンショーグループだと最近知って驚きました。提供しているジャンルが全然違うので、気づかなかったです。
黒瀧氏(以下、黒)「飲食業界ではホールディングス形式を採用している企業は多いですね。たとえば『すかいらーくグループ』をイメージすると分かりやすいかと思います」
――たしかに、「ガスト」や「バーミヤン」を擁する「すかいらーく」もそうですね。ただ、ホールディングス化は大企業の手法というイメージが強いのですが、中小企業でも可能なのでしょうか?
黒「はい。中小企業でも会社の運営面や事業承継のしやすさなどから、ホールディングス化を検討する経営者も多くいます」
――そうなんですね。もし中小企業がホールディングス化をしたいと思った場合、どのように進めればいいのでしょうか?
黒「ホールディングス化にはさまざまなパターンがありますが、今回は中小企業でよく見られる一例を紹介します。具体的には、既存の会社から事業を分割して子会社を作り、それらの株式を保有するための持株会社を新たに設立する、というパターンです」
――なるほど。もう少し具体的に教えていただけますか?
黒「では、X社を運営しているオーナー社長を例に説明しましょう。事業が多岐にわたるようになり、ホールディングス化する場合を考えます。まずは事業ごとに子会社を分割し、新たにその上にXグループホールディングスを置くという形になります。
このXグループは子会社A、B、Cのそれぞれの株式を保有し、社長はXグループの株を持つことになります」
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