「冷房もほとんどつけられない…」年金月6万円・78歳男性、〈蒸し暑い団地の一室〉で食べる“半額弁当”の夜

「孤独な夜」に寄り添う社会へ

「夜、冷房もテレビもつけずに、真っ暗な部屋で黙々と弁当を食べていると……ちょっと、気が滅入るんですよ」

そう語る安藤さん。テレビをつけるにも電気代が気になり、団地の一室には暗がりと静けさだけが残ります。

高齢単身世帯の増加は年々進んでいます。社会的なつながりを失い、孤独と節約の狭間で暮らす高齢者は、今後さらに増えると予測されています。

安藤さんのような生活は、今や「特別」ではありません。年金だけでは生活が成り立たない人が多く、冷房をつける・病院に行く・食事を選ぶといった、当たり前だったことが“贅沢”に変わってしまう現実があります。

静まり返った団地の一室で、安藤さんは今日もまた、冷房を我慢しながら半額弁当を口に運びます。その背中に、老後の貧困と孤立という課題が、静かに浮かび上がっているようです。

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